この記事で解決できるお悩み

不動産営業って稼げるって聞くけど、実際どうなの?

インセンティブってどんな仕組み?
この記事にたどり着いたあなたは、そう思っているかもしれません。
不動産業界は成果次第で青天井の収入が期待できる一方で、その実態が見えにくい部分もありますよね。
この記事では、不動産営業のインセンティブ制度について、元営業マンのリアルな体験談を交えながら徹底的に解説します。
インセンティブの仕組みや年収相場、高いインセンティブを得るためのコツ、そして、高収入を実現できる会社の選び方まで、具体的な情報をお伝えします。
不動産営業の給料が気になっている方は、最後まで読んで参考にしてみてください。

WEBライターあきらについて

不動産営業として12年間働いていました。
筆者の紹介
- 約1500名の顧客と商談
- 不動産会社の採用担当も歴任
- 売買仲介、賃貸仲介、売却提案、賃貸マンション管理を経験
- 宅地建物取引士
- 賃貸不動産経営管理士
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
不動産営業のインセンティブ制度って何?
不動産営業のインセンティブ制度とは、成果に応じて報酬が支払われる仕組みです。
営業職の成果を評価する制度として多くの企業で導入されており、特に不動産業界で広く採用されています。
インセンティブは、仲介手数料の一部から支払われるのが一般的です。
たとえば、目標達成や成約件数に応じて、または四半期や年間の売上目標達成率に応じてインセンティブが支給されることがあります。
インセンティブ制度は、社員のモチベーションを高め、会社の業績を向上させることを目的としています。
成果を上げた分だけ報酬として還元されるため、社員はより高い目標を目指し企業の成長に貢献しようとするのです。

インセンティブ次第では、20代で年収1,000万円も目指せる世界です。
不動産歴12年の元営業マンが見たインセンティブのリアル
不動産業界で12年働いていた杉山から見た不動産業界のインセンティブのリアルをお伝えします。
年収2,000万円を超える人はゴロゴロいた
多くの不動産営業を見てきましたが、年収2,000万円を超える人は大勢いました。
大手企業に勤めている人だけではなく、中小零細の不動産会社の営業にもいたことを覚えています。
これだけを聞くと華やかな世界ですが、もちろんその年収に届かない人もたくさんいます。

逆に、営業成績によっては年収300万円以下の不動産営業もいましたよ。
不動産営業は厳しい世界ではありますが、がんばった分だけ稼ぐことができる魅力的な仕事だと言えるでしょう。
学歴よりもマインドと行動力
不動産営業に学歴は必要ありません。
高卒でも中卒でも、年収1,000万円以上を稼いでいる人はたくさんいました。
基本的に、不動産営業として働くのはハードルが低いです。

コンサルや総合商社などで働くためには、高い学歴が前提条件ですが、不動産営業に学歴はあまり関係ありません。
それ以上に「どうすれば売上を上げられるのか」「お客様の役に立てるのか」というマインドや人より多く行動する力が大切です。
なので、「自分は学歴がないから稼ぐことができない」と考えている人でも、不動産営業であれば稼ぐチャンスは十分にあります。
不動産営業はうまくいかないことのほうが多い
年収1,000万円以上を稼いでいる不動産営業でも、基本的にはうまくいかないことや思ったようにいかない人のほうが多いです。
もちろん、稼いでいる不動産営業のほうが成約率は良いですが、全てのお客様から依頼を受けられるわけではありません。
一般的な不動産営業は、成約率10%前後だと言われています。
稼いでいる不動産営業でも20〜30%程度でしょう。
このことから、たとえ年収1,000万円以上稼いでいる不動産営業でも、多くの人が失敗を繰り返していることがわかります。

大切なのは、「失敗をどう活かすか」「気持ちを切り替えて次のお客様に向き合えるか」ということではないでしょうか。
不動産営業のインセンティブ制度は何が良いの?
インセンティブ制度の最大の魅力は、自分の実力次第で高収入を目指せることです。
年齢や学歴に関係なく、成果を上げた分だけ給与に反映されるため、「稼ぎたい」という意欲を強く持っている人には最適な制度と言えるでしょう。
インセンティブ制度は、社員のモチベーション向上にもつながります。

目標達成に向けて努力することで、スキルアップも期待できますよ。
「実力主義の世界で正当な評価を得たい」「若いうちから高収入を獲得したい」という方にとって、インセンティブ制度は大きなチャンスとなります。
インセンティブ制度の歩合率相場
インセンティブ制度の歩合率の相場は、仲介手数料の5〜15%程度が一般的です。
ただし、会社の給与制度や扱う物件の種類によって大きく変動するため、事前に詳細を確認することが重要です。

たとえば、3,000万円の取引が成立した場合、仲介手数料の上限は約96万円(税抜)となり、このうち5〜15%がインセンティブとして支給されると、約5〜15万円がインセンティブの目安となります。
不動産会社を選ぶ際には、固定給とインセンティブのバランスを考慮し、自身の働き方に合った給与体系を選びましょう。
インセンティブ込みの年収相場
不動産営業のインセンティブ込みの年収相場は、職種や実績によって異なります。
売買仲介営業では、平均年収程度である400~600万円が目安となることが多いですが、成果次第で年収1,000万円を超えることも十分可能です。
特に、投資用不動産営業は高額なインセンティブが期待でき、年収2,000万円も視野に入ります。

トップ営業マンになると数千万円、中には億を超える年収を得る人もいますよ。
インセンティブと固定給の割合
不動産営業の給与体系は、大きく分けて固定給、固定給+インセンティブ、インセンティブのみ(完全歩合制)の3つがあります。
多くの企業では「固定給+インセンティブ」を採用していますが、その割合は会社によってさまざまです。
一般的に、安定性を重視する企業は固定給の割合を高めに設定して、固定給25万円+インセンティブ10%などの給与体系を採用しています。
一方で、実力主義の会社はインセンティブの割合を高めに設定し、固定給10万円+インセンティブ25%などで設定されています。

インセンティブのみ(フルコミッション)の場合は、固定給なしで仲介手数料に対して50%のインセンティブを支払う会社もあります。
固定給とインセンティブの割合は、求人募集要項にも明記されていることが多いので、転職を検討する際は自分の希望やスタイルに合った企業を選びましょう。
安定した収入を求めるなら固定給が高めの企業、高い報酬を目指したいならインセンティブ比率が高めの企業がおすすめです。
高いインセンティブが期待できる不動産営業
不動産営業の中でも、特に高いインセンティブが期待できる職種があります。
ここでは、売買仲介営業、投資用不動産営業、不動産買取営業の3つについて、その特徴と魅力を紹介します。
売買仲介営業
売買仲介営業は、不動産営業の王道とも言える職種で、未経験からでも高収入を目指せるのが魅力です。
売買仲介は、顧客の要望に合った物件を紹介し購入をサポートする仕事です。
土地や戸建て、マンションなど、幅広い物件を扱うため、多くの知識を習得できます。

20代で年収1,000万円以上を達成している人も珍しくなく、夢のある仕事と言えるでしょう。
金融や法律、税務など、不動産以外の知識も必要となるため、スキルアップを目指せる仕事です。
投資用不動産営業
投資用不動産営業は、マイホームではなく、人に貸して収益を得るための物件を販売する仕事です。
顧客リストをもとに電話をかけ、アポイントを取り、商談につなげるのが一般的な仕事の流れです。

投資用不動産営業は1件あたりの取引単価が高いため、売買仲介以上に高収入を狙えます。
未経験から挑戦できる企業も多く、営業スキルや専門知識を身につけたい方におすすめです。
インセンティブの割合が高く、成果を上げれば20代で年収2,000万円以上も可能です。
不動産買取営業
不動産買取営業は、中古物件を安く買い取り、リフォームして再販する仕事です。
競売や任意売却、仲介業者からの紹介など、さまざまな手段で物件を仕入れ、「買取」と「再販」の差益を確保していくことが仕事です。

あまり知られていませんが、実は不動産営業の中でも高収入を目指せる仕事です。
マンションや戸建ての分譲事業を展開するデベロッパーの買取営業は、各プロジェクトの利益に応じてインセンティブが支給されるため、一度に多くの報酬を得ることが可能です。
高度な不動産知識や経験が必要となるため、ベテラン営業が多いですが、未経験から募集している会社もあります。
不動産営業が高いインセンティブをもらうためのコツ5選
不動産営業で高いインセンティブを得るためには、日々の努力と戦略が欠かせません。
ここでは、顧客満足度、コミュニケーション能力、効率的な営業活動、資格取得、そして企業選びという5つの重要なポイントをご紹介します。
高い顧客満足度でリピート客を増やす
不動産取引は一度きりではありません。
顧客満足度を高めることで、リピートや紹介に繋がり、安定した契約件数を確保できます。
顧客満足度を上げるためには、物件を売るだけでなく、アフターフォローまで丁寧に行うことが重要です。

たとえば、定期的な連絡や相談に乗るなど、顧客との信頼関係を築くことで、次の取引でも選ばれる可能性が高まります。
リピート顧客からの成約は、新規顧客開拓にかかる時間を削減し、効率的な収入アップが期待できます。
コミュニケーション能力を磨く
不動産営業では、お客様のニーズを的確に把握し、最適な提案をするためのコミュニケーション能力が不可欠です。
お客様との信頼関係を築き、潜在的なニーズを引き出すためには、高いヒアリング力と共感力が必要です。

たとえば、お客様のライフスタイルや将来設計について深く掘り下げて聞き取り、最適な物件を提案することで、お客様の満足度を高めることができます。
さらに、交渉力も重要なスキルの1つです。
効率的に営業活動を行う
時間は有限です。
効率的な営業活動を行うことが、高いインセンティブを得るための鍵となります。

たとえば、顧客関係管理システムを活用し、顧客情報を一元管理することで、優先順位をつけて効率的に顧客に対応できます。
また、見込み客の情報を分析し、成約率の高い顧客に重点的にアプローチすることで、無駄な時間を減らすことができます。
資格・役職を獲得する
宅地建物取引士などの資格を取得することで、専門知識を深め、お客様からの信頼を得やすくなります。
資格手当や役職手当が支給される場合もあり、収入アップにもつながります。

役職が上がるとインセンティブ率が上がることもあるため、積極的にキャリアアップを目指しましょう。
資格取得は努力次第で達成できる目標であり、インセンティブの金額を上げるための効果的な手段です。
インセンティブ制度が充実している企業を狙う
現在の環境で高いインセンティブを得るのが難しい場合は、転職も視野に入れましょう。
インセンティブ制度が充実している企業や、高額物件を多く扱う企業を選ぶことで、収入アップの可能性が高まります。

ただし、インセンティブだけでなく、基本給や各種手当、残業代などの待遇も総合的に考慮して転職先を選ぶことが重要です。
求人広告の文言だけでなく、実際の労働環境や給与体系をしっかり確認しましょう。
高いインセンティブで働ける会社の3つの探し方
高いインセンティブを得るためには、会社選びが大切なポイントです。
ここでは、単価の高い商材、インセンティブ制度の有無、実際に高収入を得ている社員の存在という3つのポイントに焦点を当て、会社選びのヒントをお伝えします。
単価が高い商材を扱っているか
インセンティブは、基本的に会社の収益に応じて支払われます。
そのため、高額な物件を扱っている会社ほど、インセンティブも高くなる傾向があります。
たとえば、仲介手数料は物件価格に比例するため、高級住宅や事業用物件など、高単価な商材を扱う会社を選ぶと良いでしょう。
インセンティブ制度が採用されているか
インセンティブで稼ぎたいなら、インセンティブ制度が採用されている会社を選ぶのは必須条件です。

不動産業界では多くの会社がインセンティブ制度を導入していますが、中には固定給のみの会社も存在するためです。
インセンティブの割合(歩合率)は会社によって大きく異なります。
求人情報を確認する際は、インセンティブ制度の有無だけでなく、歩合率についても確認しましょう。
実際に高収入を得ている社員がいるか
高い歩合率を設定していても、実際に高収入を得ている社員がいるとは限りません。
会社のウェブサイトや採用情報に掲載されている社員インタビューなどを参考に、実際に稼いでいる社員がいるかどうかを確認しましょう。

社員インタビューでは、入社後の年収の変化や、具体的な成功事例などが紹介されていることがあります。
また、転職サイトや口コミサイトなども参考に、社員のリアルな声を集めるのも有効です。
高いインセンティブを狙える物件の特徴3選
不動産営業として働く上で、高いインセンティブを狙える物件にはいくつかの特徴があります。
ここでは、人気エリアの物件、投資用物件、両手仲介が可能な物件の3つについて解説します。
人気エリアにある物件
人気エリアにある物件は、需要が高く、比較的早く契約につながりやすいという特徴があります。
たとえ物件単価が低くても、契約頻度を高めることで、結果的に高いインセンティブを得ることが可能です。
たとえば、駅近や商業施設が充実しているエリア、学校区が良いエリアなどは人気が高く、顧客からの問い合わせも多いため、成約につながりやすいでしょう。

ただし、人気物件は競合も多いため常にアンテナを張り、いち早く情報をキャッチする必要があります。
投資用物件
投資用物件は、一般的な住宅物件に比べて取引額が大きくなる傾向にあります。

アパートや小規模オフィスビルでも数千万円から数億円、大型商業施設になると数十億円規模になることもあります。
取引額が大きい分、仲介手数料も高額になるため、営業担当者のインセンティブも比例して大きくなります。
ただし、投資用物件はマイホームに比べて生活への必要性が高くないため、顧客に投資の必要性を訴求するスキルが求められます。
両手仲介ができる物件
両手仲介とは、売主と買主の両方から仲介手数料を得られる取引のことです。
通常の仲介では、売主または買主のどちらか一方からしか仲介手数料を得られませんが、両手仲介ではその2倍の仲介手数料を得ることができます。

両手仲介は、1回の取引で得られる利益が大きいため、インセンティブも高くなる傾向にあります。
ただし、両手仲介は売主と買主の利益相反になる可能性があるため、顧客への丁寧な説明と信頼関係の構築が重要です。
インセンティブをうまく活用して高収入を手に入れよう
この記事では、不動産営業のインセンティブ制度について、制度の基本から、年収、歩合率、企業選び、物件選びまで、未経験の方にも分かりやすく解説しました。
不動産営業は学歴や経験に関係なく、実力次第で高収入を目指せる魅力的な仕事です。
ただし、高収入を得るためには、正しい知識と戦略が不可欠です。

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